地上型3Dレーザー/MMS

地上型3Dレーザー

1回の計測およそ45秒、カラー点群用の写真も同時撮影、水平設置も不要で効率◎

当社保有の地上型3Dレーザースキャナー・RIEGL VZ-2000i は、設置時にスキャナーの水平を気にする必要がなく、計測・移動・再設置をスムーズに行うことが可能です。また1回あたりの計測時間がわずか45秒、この間にカラー点群作成用の画像撮影も同時に行います。

レーザーの出力、発射レート設定を変更することにより、最長2km先の対象物を採取することが可能です。急峻な地形の崩落現場など、立ち入ることが難しい災害現場の計測などに威力を発揮します。また同じ対象物であれば距離は無関係に同じ色で表示する「反射率表示」や植生、ネット等と地表、壁面を判別する「マルチターゲット測定」など、他の3Dスキャナにはない機能を搭載しています。

発射点数500,000点/秒間 最長2kmのロングレンジ計測が可能

カラー点群表示
反射率表示
最長2kmの長距離計測

マルチターゲット測定(エコー表示)

発射したレーザー1発1発に対し、マルチターゲット測定機能により「対象物にどのように当たったか」を検知し表示します。植生下やフェンス・保護ネット越しでの地形計測に高い効果を発揮します。

VZ-2000i のメリット

  • 整準(水平)を取る必要がないため設置から計測までシームレス
  • レーザー発射レート設定の変更により点密度を調整可能
  • 1計測が平均45秒(カラー点群用写真撮影含む)とスピーディ
  • 非接触計測のため不整地や災害現場に立ち入らず地形計測が可能
  • 最長測定距離2km超のロングレンジ計測が可能
  • マルチターゲット測定により地表面の判別、不要点群の判別が容易
  • マウント使用し設置角度を90度まで調整でき、鉛直方向も計測可能
VZ-2000i 諸元
パルス繰り返しレート(PRR) 50kMh~1.2MHz 計測時間(最大PRR時 点間 7mm/10m) 45秒(画像撮影時間含む)
有効測定レート(発射数) 500,000発/秒(最大) 計測範囲 鉛直100°×水平360°
最長測定距離(反射率90%) 600~2,500m レーザークラス クラス1 アイセーフ
精度 ±5mm 本体重量 9.8kg

活用事例

被災箇所計測
構造物・地形計測
設計データとの比較による沈下量測定

MMS(Mobile mapping system)

車載した3Dレーザースキャナにより走行しながら広範囲の地形データ採取

MMS(モービルマッピングシステム)は、車載3D スキャナにより走行しながら道路、地面、周囲の建造物の点群データを採取することにより、広範囲・長距離の点群データを効率よく採取します。ガードレール、電柱、マンホール、路面文字、側溝などもすべてデータとして採取するため、従来の地形測量で起こった計測の見落としも発生せず、また高い効率で空間情報データを作成できます。

計測時には複数のスキャナ、カメラを搭載することにより、進行方向裏面のデータが採取可能です。主に長距離のデータ取得が必要となる路面状況の調査等(災害時の路面被災状況調査など)に高い効果を発揮する技術です。

2011年 東日本大震災語 石巻市内MMS計測データより抜粋
※絶対制度10cm以内、相対精度1cm以内での計測が可能
※データ提供 アイサンテクノロジー株式会社 様