マルチビーム深浅測量

マルチビーム深浅計測

EchoBoat-ASV-G2による深浅マルチビーム測量により河川・ダム・港湾内を「見える化」

従来の単点計測やシングルビーム計測と比べ、面での計測となるのがマルチビールの利点です。従来計測方法では不可能であった水底の細かな「見える化」が可能となり、より詳細な測量を実現します。

加えて小型軽量&無人走行可能なEchoBoatの利点を活かし、大型船舶が進入できない河川上流域やダム湖、浅い港湾内でも計測が可能です。現地での艤装作業も不要で、速やかな作業開始から計測、撤収と作業の省力化にも貢献します。

点、線ではなく面で水底を計測するためより正確な地形データに

地形を単線で計測
地形を面的に計測可能
EchoBoat本体 諸元
全長/全幅 168cm/81cm
本体重量/ペイロード 31.3kg/34.0kg
駆動方式 multibeam
ブラシレススラスター×2
巡航速度/航行時間 3kts/5時間(搭載機依存)

大型船舶やモーター付きボートでは進入できない、しかし人力で計測できるほど浅くもない。こうした地形で威力を発揮するのが小型、軽量のEchoBoatです。水面下の地形計測はもちろん、岩や投棄された物体の発見、深堀れや堆積の状況調査、正確な水深計測など多彩に利用できます。

Echoboat のメリット

  • 小型・軽量なため運搬が容易、河川上流やダム湖などでも運用可能
  • 換装作業が不要で作業時間が従来のマルチビームソナーより大幅短縮
  • 遠隔操作(ラジコン操作)による航行・データ採取が可能
  • 自動航行により計画測線を高精度で航行できる(浅所では特に有効)
  • 喫水が非常に浅く、河岸付近までデータ採取可能
  • 小型なため進入・データ採取可能な範囲が多い
  • Lider(小型3Dスキャナ)を追加装備し水上から地上部点群採取が可能

水路測量業務準則・深浅測量マニュアルの要求水準を満たしており測量業務での使用が可能

観測箇所

水深1m程度の箇所をTSで観測し、マルチビームのデータと比較した結果、格差は100mm以内に収まった

※「深浅測量マニュアル(浚渫工編)H30年4月版」における検証点の許容範囲 ±100mm

検証結果

活用事例

橋脚・構造物周辺の洗堀調査
船舶航路下の水底状況・支障物検査
過年度調査との堆砂・浸食比較